現FIFAの指導部は2018年にロシアでサッカーW杯を開催する案を支持し、米国から独立した政策をとっている。ロシア人専門家らは、このことが米国には気に入らないのだろうとの見解を表している。
米議員からは「ロシアに大会の開催を許可することで、FIFAはプーチン政権に経済的な救命浮き輪を差し出すことになる」という声明が表されている。
米議員らは、ブラッター現会長への支持をやめるようFIFAに対して呼びかけまで表明していたことから、今回のスキャンダルが現指導部更迭を狙ったものであることは容易にうかがえる。ブラッター氏は現在、FIFA会長選挙で再選を目指して立候補している。
米国の汚職対策は、非常に多くの疑問を呼んでいる。政治学者のアンドレイ・マノイロ氏は、ラジオ「スプートニク」からのインタビューに対し、今回の米国の収賄疑惑をめぐる調査はFIFAの会長選挙を前に始まったと指摘した。FIFA会長選は、5月29日に行われる予定。