ロシアの「ガスプロム」社とトルコの「バタス1」社は2014年12月1日、ロシアから黒海を通りトルコへ年間630億立方メートルのガスを輸送するパイプラインの敷設について相互理解に関するメモランダムに調印した。パイプラインは全長およそ1100キロ。トルコとギリシャの国境まで敷設され、ここからさらに西側に470億立方メートルのガスを送る。新ガスパイプラインについての政府間合意は2015年第2四半期にも調印され、ガスの輸送開始は2016年の12月に狙いがつけられた。
ユルトゥズ・エネルギー相はラジオ「スプートニク」からのインタビューに答えたなかで、西側がこのプロジェクトの実現に反対する姿勢を示しながら、一方でプロジェクトの枠内でガスを購入する意向を表している事実に注意を喚起し、一貫性、論理性を欠く立場と批判した。