日本の旭日章 フォーラムでその英雄を見つける

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モスクワで6月1-3日まで、第7回国際フォーラム「アトムエキスポ」が開催された。同フォーラムは、原子力エネルギー分野の世界のリーダーたちが集まり、協議するための最大級の展示会だ。フォーラムには、日本や中国を含む多くの国から、原子力分野の代表者たちが参加した。フォーラムでは特に、東の方向に向けられた原発建設の発展や、世界の原子力界に多くのメンバーが現れたこと、また原子力の平和利用の安全保障に関する問題、同分野における国際協力の発展などが、ほぼすべての議論やその他のイベントの焦点となった。

フォーラムに合わせて、日本の原子力関係者たちは、原子力の安全保障を日々の作業としているロシアの著名な原子物理学者ラリオン・レベジェフ氏に、日本の旭旭日章を伝達した。レベジェフ氏は、チェルノブイリ原発事故の処理作業に最初に参加した人物の1人で、その後、東京大学の原子力センターで数年間勤務し、現在はロシア国営原子力企業「ロスアトム」の国立プロジェクト・技術専門評価に関する研究センターの所長を務めている。

レベジェフ氏は、福島第1原子力発電所で事故が起こったとき、自身のイニシアチブで事故の収束作業を援助するための助言を行い、後に、ロシアと日本の専門家たちによる合同会議のコーディネーターとなった。日本原子力産業協会の服部拓也理事長は、旭日章の授与について、レベジェフ氏が高い専門性を持っていることの証であり、援助への感謝の印だと述べ、次のように語った。

「レベジェフ博士が長年にわたり日本とロシアとの原子力技術における促進に多大なる貢献をされてきたことが高く評価されたものと存じます。特に福島第1原子力発電所での事故の後、博士がチェルノブイリ原子力発電所での事故の収束作業を経験された専門性を持って、福島第1事故の収束にあたりましても大変御尽力いただきました。日本の原子力界といたしましては、博士の努力と貢献に非常に感謝しております。福島第1原子力発電所の廃炉に至るまでには、これまでに経験のない技術的問題が山積しており、長い道のりが予想されます。世界の英知を結集して、これに取り組む必要があると考えており、もちろん高い技術を持ったロシアの協力も欠かせません。今後とも両国の協力関係が深まることを願っております」

6月は、レベジェフ氏にとって象徴的な月だ。レベジェフ氏は、1986年の6月にチェルノブイリを、2011年の6月に福島を訪れ、そして2015年の6月に貢献に対する賞を受賞した。レベジェフ氏は、ラジオ「スプートニク」のインタビューで、次のように語った。

「チェルノブイリ事故の後、私たちは重要な経験を得ました。当時この蓄積された経験は、世界で最も大きなものでした。そして私たちは自分たちの知識を日本の同僚と分かち合いたいと思いました。はじめは私たちが原発に入ることは望まれませんでしたが、後に日本の首相がロシア大統領に協力を要請し、2011年6月に我々のグループは福島を訪れ、作業に着手しました。私たちは今も協力を続けています。なぜなら常に新しい問題が生じているからです。事故から4年間、私たちは定期的に助言をし、資料を用意し、日本側に彼らが決断するために必要な文書を渡しています。現在、日本の専門家たちの前には、原子炉から損傷した核燃料を取り除くという最も重要な問題が立ちはだかっています。これは複雑かつ長期的なプログラムで、10年あるいはそれ以上かかるとみられています。このプログラムでは、国際的な専門家グループが活動しているほか、露日の作業グループも創設されました。なぜなら私たちは、損傷した核燃料の処理に関する経験を積んでいるからです。2つ目の問題は、原発の敷地内に入り込んでいる水から放射性核種を除去することです。放射性核種は63種ありますが、一番の問題はトリチウムです。これは最も複雑かつ高価な技術で、200社のうち入札で勝利した1社が、ロシア企業となりました。これは日本政府によって発表されました。色々なことがあるものの、このように同分野における日本との協力は続いています」

これ以外に方法はあり得ない。なぜなら原発事故は一国の問題ではないからだ。

 

 

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