ウクライナのマスコミ報道では、市民がパニック状態に陥り、頭上に重油入りの雨が降ってきたとショーシャルネットに書き立てていると報じている。ヴァシリコフスキー地区会議は地元民に対し、窓を閉め、子どもを外に出さぬよう呼びかけている。
キエフ環境文化センターのウラジーミル・ボレイコ所長は、火事の責任は石油基地の点検を禁じたヤツェニュク首相にあるとする声明を表した。「点検がなされ、防火警備体制が調べられれば、こんな事態にはならなかったはず。」ウクライナのポータル「評論員(オボズレヴァーテリ)」はボレイコ所長の言葉を引用して報じている。
ボレイコ所長によると、これだけ大規模な火災が発生したのは1960年代以来初めて。所長は火災後、大気にはホルムアルデヒド、様々な浮遊物、煤が大量に放出されたはずで、これにより呼吸器官の病、ガンの発病がありうるとしているl。
キエフ郊外ヴァシリコフスキー地区にあるBRSM石油基地では、6月8日夜、火災が発生。これに続いて爆発音が上がった。9日の日中の発表では、石油タンクは燃え尽きようとしており、火柱が「ほぼ空まで」上がっている。レスキュー隊は、KLO石油基地および隣接する弾薬庫に火の手が回らぬよう、最善をつくしている。
ウクライナ報道が伝える同国保健省の最新の発表では、キエフ郊外の石油基地火災による死亡者の数は1名、10人の負傷者は全員、病院に搬送されている。