ウォーク国防次官は、航空宇宙分野の軍事及び民間専門家グループを前に発言し、次のように指摘した―
「中国との協力発展という諸条件の中で、米国防総省(ペンタゴン)は、中国の競争者(ライバル)としての側面から目をそらすことはできない。特に中国が、印象深いテンポで改善しつつある軍事力の諸問題ではそうだ。
我々は、協力が、ライバルという関係性を超えるよう期待している。
とはいえ国防担当官庁として、我々は、中国が自国の潜在力を拡大しているのを目にする時には、障壁を築かねばならず、我々がそれに対抗できるようにすることが重要だ。
ハーバード大学の研究を引用すれば、新興国・発展途上国と先進諸国間の対立は、しばしば軍事紛争を引き起こす。そうした紛争を阻止する手段として、米国は、核及びその他の兵器における自分達の優位性を保つよう望んできた。
米国は、今後25年間、技術上優位に立つと考えてきた。しかし今日、中国は、ステルス機や最新鋭偵察機、ミサイルや電子戦用兵器などの開発において、急速に技術格差を縮めている。」
ウォーク次官のこうした発言は。米国空軍と調査会社RANDのパートナーシップの成果であるChina Aerospace Studies Initiativeの設立会議でなされたもので、会議は、3日間にわたって行われる米中戦略・経済対話を前に開かれた。対話に参加するため、中国の官僚達数百人が、すでにワシントン入りしている。