声明の内容は、ギリシャのバルファキス財務相を除く、ユーログループの18カ国の財務相によって合意された。同声明は、ユーログループのデイセルブルム議長が、記者会見で発表した。
文書では、「残念ながら、あらゆるレベルにおける尽力と、ユーログループの全面的な支援にもかかわらず、この提案は、6月26日の夜に、プログラムに関する交渉を一方的にやめたギリシャ政府によって退けられた」と述べられている。
ギリシャのチプラス首相は27日、債権団が提案する緊縮政策の受け入れの是非を問う国民投票を7月5日に実施すると発表した。チプラス首相は国民投票の実施に関連して、欧州連合(EU)の首脳たちに、ギリシャ救済プログラムを、国民投票の結果が出るまで延長するよう求めた。
デイセルブルム議長は、ギリシャ政府が、国民投票で肯定する結果が出た場合に、債権団が提案するギリシャの経済復興プログラムを実行するとの声明を表したことについて、ギリシャ政府の声明は信頼できない、との見方を示した。
なおバルファキス財務相は、債権団が、ギリシャ救済プログラムの延長を拒否したことについて、ユーログループへの信頼を損なわせる、と発表した。