カナダのハーパー首相の声明によれば、追加制裁はウクライナ情勢を受けて発動されたもの。
制裁リストに加えられた個人はユーラシア青年同盟指導部のアレンクサンドル・ドゥーギン氏、パーヴェル・カニシェフ氏、アンドレイ・コヴァレンコ氏の3人。
これ以外に制裁リスト入りした法人は「マーシャル・キャピタル・ファンド」基金、オートバイクラブ「夜の狼たち」、企業「ガスプロム」、「ガスプロム・ネフチ(石油)」、「スルグトネフチガス」と「トランスネフチ」など。
カナダの発動した対露追加制裁について、オタワのキリル・カリーニン駐カナダ・ロシア大使は30日、記者会見を開き、ロシアに対する対立路線の続行であり、双方の協力を妨げるものとの声明を表した。
カリーニン大使は「この、他の声に従った非建設的な歩みはキエフの『戦争党」に力を与え、ロシアとカナダの関係の中身を破壊するものだ。結果としてカナダ政権は北極や国際テロリズム対策など生命にかかわるほど重要な分野での二国間協力を退け続けている」と述べた。
ロシア下院(国家会議)では、ロシアは対カナダ制裁を発動する時期に来ているとの見解が表されている。ロシア下院経済政策委員会のミハイル・エメリヤノフ副委員長は、「いかなる制裁も報復を行わずに放置してはならないと思う。カナダに対する報復制裁を行う時期が来ている」と語っている。
EU加盟国外相は6月22日、対露制裁の効力を来年2016年1月31日まで延長することを決めた。その2日後の6月24日、プーチン大統領は報復の特別経済措置をさらに1年延長する大統領令を出している。