ロシア検察庁は、バルト3国独立承認の合法性に関する点検を開始した。ロシアのマスコミが、消息筋の情報として伝えた。点検が開始されたのは、1991年の当時のソ連国家会議によるラトビア、リトアニア、エストニアの独立承認だ。議員達が検察にしかるべき照会(問い合わせ)を行った事が、点検の理由となった。
取材に応じた人物は「バルト3国の独立承認に関する決定は、不完全なものだ。なぜなら憲法に認められていない機関により下されたものだからだ」と述べている。
またこの人物は「この問い合わせに対する検察の回答は、まず何よりもクリミアに関するものに類似したものとなるだろう」と推測した。先週ロシア検察庁は、1954年のウクライナへのクリミア譲渡を憲法に反するものとの判断を下している。
さらにこの人物は、バルト3国に関する議員達の照会に対する検察の回答は「より考え抜かれたものになるはずだ」とし「あれやこれやの運命的決定を不法と認めるならば、問題はどんどん拡大する可能性がある」と指摘した。
実際、問題は、ソ連あるいは別の国家の創設の非合法性を認めるところまで行ってしまうだろう。そうなると、どうすべきか、よく考えなくてはならない。