「制裁が何らかの問題を解決できるとは思えない。制裁は政府を罰するのでなく、国民を罰する。それは許しがたい」。RTのインタビューで述べた。
ブラジル大統領はまた、ロシアは制裁についての問題では、ブラジルの支援を期待してよい、と述べた。
ルセフ大統領によれば、現在の経済情勢は、ブラジルにおいても、ロシアにおいても、一時的なものであり、それらはBRICSへの参加のあり方に何らの影響も及ぼさない。「ブラジルの情勢は、たぶんロシアも同じだろうし、成長率が25年ぶりの低迷を示している中国も同じだと思うが、これらすべては、一時的な状況に過ぎない。我々は皆、いま、世界危機のあおりを受けている。しかし既に我々は一番悪い時期を過ぎている」とブラジル大統領。
BRICSウファ・サミットを総括してルセフ大統領は、BRICSの成長と、構成国の拡大について語った。「BRICS銀行の創設をめぐる問題で、具体的に前進することが出来た。指導部の構成がきまり、総裁および副総裁が任命された。また、積立金合意も結ばれた。これは、金融危機が起こり、市場が動揺したときのための、償却メカニズムである」とブラジル大統領。
BRICSサミット開会の日にロシアのプーチン大統領はルセフ大統領と個別の首脳会談を行っている。プーチン大統領はロシアとラテンアメリカ諸国の関係が順調に発展していることを指摘、両国は投資協力に集中するべきだ、と強調した。またプーチン大統領は、ロシアとブラジルは、貿易量の増大を考慮し、自国の通貨による決済を行うことについて検討する必要がある、と述べている。