ウクライ最西部のザカルパチア州の街、ムカチェヴォで11日、警察と地元のビジネス・セクターの間の対立に「右派セクター」が加わったことから激しい打ち合いに発展した。この銃撃戦で死者1名ないし2名、負傷者が最多で9人出た模様。
その後、警察は襲撃者3人が死亡し、5人が負傷したと発表したが、さらにその後で負傷者は10人と訂正。4人が特務部隊、1人が警官、5人は民間人と訂正。このほか警察の車2台が破壊されている
「右派セクター」サカルパチヤ州のアレクサンドル・サチコ代表はセクターの銃撃戦への関与を認めており、警告なしに最初に銃撃を開始したのは警察のほうだと語っている。
「右派セクター」はウクライナで活動する複数の急進主義組織の統合体。2014年1月および2月には警察との衝突に加わり、自治体の建物を占拠したほか、4月には東部の抵抗運動の弾圧に加担している。
2014年11月、ロシア最高裁判所は、右派原理主義団体を過激組織として認定し、ロシアにおける活動を禁止した。「右派セクター」は1月、ロシアにおける禁止組織のリストに入れられた。ロシアでは先に、同団体のリーダーであるドミートリイ・ヤロシュ氏に対し、テロ活動教唆の容疑で刑事手配がなされている。