ウクライナ外務省ドミトリー・クレバ特務大使によれば、ムカチェヴォの事件によってウクライナと欧州諸国間に計画されていたビザなし体制の導入に影響が出る恐れがある。INOテレビがウクライナの「コデスポンデント」紙の記事を引用して報じた。
クレヴァ特務大使は「私も含めた政権はビザなし体制のための一連の要求項目が遂行されなかったことに対し、全責任を負っている。」
ザカルパチヤ州検察の発表では、ムカチェヴォの軍事紛争のきっかけとなったのは勢力争い。現場となったカフは「右派セクター」の戦闘員らが治安維持機関の職員にむかって発砲したため、警察はカフェ付近の道路を封鎖。「コエスポンデント」紙の報道では、「不審者の所有物から携帯対戦車擲弾発射器RPG-7、カラシニコフ銃、重機関銃デシカ数丁が見つかっている。」
2014年11月、ロシア最高裁判所は、右派原理主義団体を過激組織として認定し、ロシアにおける活動を禁止した。「右派セクター」は1月、ロシアにおける禁止組織のリストに入れられた。ロシアでは先に、同団体のリーダーであるドミートリイ・ヤロシュ氏に対し、テロ活動教唆の容疑で刑事手配がなされている。