ウクライナの民族主義者グループ「右派セクター」の騒ぎでウクライナ、欧州とのビザなし体制導入危うし

© AFP 2023 / SERGEI SUPINSKY「右派セクター」
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ウクライナ最西端のザカルパチヤ州、ムカチェヴォ市で7月11日、市内のカフェで急進主義グループ「右派セクター」の戦闘員が加わった撃ち合いが発生。事件は警察との軍事紛争にまで発展し、「右派セクター」のヤロシ代表はグループ全体のメンバーの総動員を宣言した。「右派セクター」はロシアでの活動を禁止されている。

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ウクライナの民族主義者グループ「右派セクター」首領、抵抗運動の続行を呼びかけ
ウクライナ外務省ドミトリー・クレバ特務大使によれば、ムカチェヴォの事件によってウクライナと欧州諸国間に計画されていたビザなし体制の導入に影響が出る恐れがある。INOテレビがウクライナの「コデスポンデント」紙の記事を引用して報じた。

クレヴァ特務大使は「私も含めた政権はビザなし体制のための一連の要求項目が遂行されなかったことに対し、全責任を負っている。」

ザカルパチヤ州検察の発表では、ムカチェヴォの軍事紛争のきっかけとなったのは勢力争い。現場となったカフは「右派セクター」の戦闘員らが治安維持機関の職員にむかって発砲したため、警察はカフェ付近の道路を封鎖。「コエスポンデント」紙の報道では、「不審者の所有物から携帯対戦車擲弾発射器RPG-7、カラシニコフ銃、重機関銃デシカ数丁が見つかっている。」

2014年11月、ロシア最高裁判所は、右派原理主義団体を過激組織として認定し、ロシアにおける活動を禁止した。「右派セクター」は1月、ロシアにおける禁止組織のリストに入れられた。ロシアでは先に、同団体のリーダーであるドミートリイ・ヤロシュ氏に対し、テロ活動教唆の容疑で刑事手配がなされている。

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