ニューホライズン・プロジェクトを主導する研究者の一人、カート・ニーバー氏によれば、「我々は冥王星の地質を見るところまで間近に迫っている」。
540万km離れたところから地球に送信された写真の数々により、冥王星の表面に関するはっきりした特徴が数多く見つかった。ある写真には、1500kmにわたる巨大な暗い帯が写っている。この帯は「クジラ」と呼ばれている。
540万km離れたところから地球に送信された写真の数々により、冥王星の表面に関するはっきりした特徴が数多く見つかった。ある写真には、1500kmにわたる巨大な暗い帯が写っている。この帯は「クジラ」と呼ばれている。
ステーションは最大の衛星であるハロンに常時向けられた面を撮影した。白黒写真の中に、赤道沿いに形成されたこのクジラ状の構造体の「尾」の部分が見え、さらには、ニーバー氏言うところの「ダイナミックなプロセスがまさに進行中である」ユニークな過渡的地域が灰色で示されている。
学者らは今後、冥王星の表面の複雑な構成を調べることになる。
ニューホライズン計画の責任者であるアラン・シュテルン氏は、「冥王星にたどり着くまでのこの9年半、待った甲斐があった」と語っている。
ニューホライズンは14日、冥王星の表面から1万2500kmの距離を通過する。学者らはこの時を待ち遠しい気持ちで待っている。