ロシア下院外交問題委員長「NATO戦略はウソを上に立ったもの」

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ロシア議会下院・国家会議外交問題委員会のアレクセイ・プシコフ委員長は「イランの核プログラムに関する合意が締結されたにもかかわらず、MD(対ミサイル防衛)システム発展の必要性を説くNATOの声明は、この問題に関する彼らの戦略が、初めからウソの上に構築されたものだったことを裏付けている」との考え方を示した。

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プシコフ委員長は、次のように述べたー

「当初NATOは、イラン政府にはしかるべきミサイルも、そうした攻撃をする理由もなかったにもかかわらず、イラン側からの脅威について述べていた。その後彼らは、地球の反対側の端にある北朝鮮からの危険について述べた。

またNATOの代表らは、30もの国家が、ミサイル兵器により欧州に脅威を与えていると述べたが、せめてそのうち10カ国の名前を挙げてほしいとの求めに対しては、秘密めかした微笑を浮かべて、それは極秘だというだけだった。

NATOはここで、自分達が偽善者でさえなく、あからさまな嘘つきである事を示している。なぜなら、MDシステムが、ロシアの核潜在力に向けられていることは、全くもって明白だからだ。しかし彼らはそのことを認めたくない。それゆえ絶望的なウソをつくである。」

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国際仲介役6者とイランの間の合意に関する声明の中で、ラヴロフ外相は、米国のオバマ大統領が、2009年4月のプラハでの自分の演説の中で「イランの核プログラムをめぐる状況が調整されれば、欧州にMDシステムを展開する課題は、緊急性を失うだろう」と述べたことに注意を促した。しかし火曜日、NATOの匿名の代表者は、記者団に対し、イランの核プログラムに関する問題が解決しても、NATO諸国に対するミサイル攻撃の脅威がなくなることはない」と言明し「NATOによって作られるMDシステムは、欧州外からのあらゆる脅威に向けられたものだ」と改めて説明した。

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