彼女の見方によれば、ウクライナ西部での血塗られた出来事は「右派セクター」の義勇兵らが、もしキエフ当局が、彼らが求めているような措置を取らなければ「第三のマイダン」が国を揺るがすこともありうるとして、当局に対し自分達の力を動員していることを示している。
以下、カールワイト氏の見方をさらに御紹介したい-
「かつて彼らは、選挙で選ばれた政府に反対する自分達の勢力を、たった一日で動員すると考えられ、悲観主義者達の不安を呼び起こした。しかし、ここ最近の出来事は、悲観主義者達の懸念を正当化するものだ。
政府が今、大変神経質になっていることは明らかだ。ウクライナ国家安全保障・防衛評議会の匿名の人物は、キエフ政権内のパニックを次のように書いている-『おそらくウクライナの歴史における転換点だ。明日かあさってには、国家に反逆する義勇兵と呼ばれるだろう。極めて深刻な事態だ』。
政府内のパニックを呼び起こしたのは、ウクライナ西部での武力紛争だ。それは、瞬く間に、ウクライナ民族全体を巻きこんだ権力争いに発展する危険性がある。
キエフ政府が、ウクライナ西部での銃撃事件を非常に深刻に受け止めたとしても、何も驚くことではない。もし『右派セクター』に他の大隊や憤激した市民が合流するならば、国内には『二つ目の前線』が生じてしまうからだ。」