ヴァズ議員が、こうした問題を提起したのは、インド国民会議派の活動家シャシ・タルラ(Shashi Tharoor)氏が、オクスフォードで演説し「英国は、インド統治時代に自分達に許した乱暴・狼藉行為に対する賠償をしなければならない」と述べた後の事だ。
ヴァズ議員は、発表した声明の中で「自分はタルラ氏の発言を歓迎し、それをモディ首相も認めたことを支持している。私は彼らと意見を同じくする。そうした不満があって全く当然であり、この問題は解決されなければならない」と指摘した。
またヴァズ議員は、次のように述べているー
「賠償金の額を決めるのは難しい。時間と労力ばかりかかり、潜在的に実りのないものだ。しかし『コヒヌール』ダイヤモンドのような高価な品を返さないという、いかなる理由もない。私は長年、それを主張してきた。インドのモディ首相が、今年11月ロンドンを訪問する。もしモディ首相が、英国からのメッセージと共にロンドンからダイヤモンドを持ち帰る事になったら、どんなに素晴らしいだろう。」
「コ・イ・ヌール」は、世界で最も古く最も有名なダイヤモンドの一つで、1850年、インド帝国を植民地支配していた英国のヴィクトリア女王に献上された。大きさは105カラット。
「コ・イ・ヌール」返還要求は、2013年にキャメロン首相がインドを訪れた際にも、提起されたが、彼はそれを斥けている。