日米、北京の戦勝パレードを無視するか?

© AP Photo / Ng Han Guan日米、北京の戦勝パレードを無視するか?
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北京の第二次世界大戦終戦70周年記念式典が米国と東京の対中関係に新たに強いいらだちをもたらす恐れがある。7月30日、中国国防省のヤン・ユイジュン報道官は、9月3日に北京で行われる戦勝記念パレードに日本および米国その他西側諸国の軍人を参加させることについて、西側国防担当大臣と交渉を続けている、と述べた。一方米国務省のマーク・トナー長官補は、米国が式典に招待を受けたかどうかは明確にしなかった。

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9月の北京のイベントの後で、習近平国家主席の米国訪問が予定されている。米軍がパレードに参加すれば、訪問には催行の雰囲気作りになるだろう。トナー長官補の発言を見れば、今のところ米国はそれについて話す用意もないらしい。しかし太平洋における日本撃破においては、中国同様、米国の貢献も大きかった。

安倍晋三首相の参加については、先週、政府筋の人間が、思いがけなくも、日本政府は招待を受けていない、と発表した。習近平国家主席が4月に安倍晋三首相とインドネシアのアジア・アフリカ諸国サミットで会った際、口頭で招待されただけだという。しかしすでに3月時点で、日本の首相および韓国のパク大統領が正式に書面で招待を受けたことが明らかになっていた。当時日本の菅官房長官は、招待を受けたことは事実だが、決定はまだ下していない、と述べた。最近になって、安倍氏の北京訪問について新説が出た。これについて極東研究所のワレリイ・キスタノフ氏。

「日本のメディアによれば、どうやら安倍氏はメルケル首相の例に倣う。メルケル氏は5月9日戦勝記念パレードのためにモスクワにくることはなかったが、翌10日、プーチン大統領と二国間会談した。安倍氏は北京に3日に入り、パレードに参加するのではなく、ちょっと遅れて来て、習近平国家主席とは会う、という。そういう案がある。この問題がことさら取り上げられる背景には、日米その他西側諸国の、中国が軍国主義日本撃滅にはたした貢献に敬意を表するのがいやだという気持ちがある」

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もし安倍晋三首相が9月3日の戦勝記念パレードに参加した場合、第二次世界大戦時中国その他アジア諸国に侵略したことを詫びるだろうか?中国国際問題研究所世界経済・発展センター所長ジャン・ユエチュン氏は次のように述べた。
「安倍晋三首相はおそらく、北京の記念式典に参加しない。しかし、もし来たとしても、それが、日本が第二次世界大戦に対する自らの立場を変更したことを意味しはしない。彼は中国人民に軍事的に敗北したことを認めたがらない。日本人は、戦争は米国に負けたのだ、と考えている。だからこそ彼らは終戦記念日を8月15日とし、それを「太平洋戦争終戦の日」として祝うのである。つまり、「終戦」だけで、「敗北」については全く顧慮されないのである。つまり日本人の、この歴史的時期に対する解釈は、またそれに対する態度は、全く変化していないのだ」

天安門広場でパレードが行われる9月3日が近づいてきている。外国人ゲストのイベントへの参加・不参加は、対中関係のインジケーターである。先日クレムリンは、ロシア大統領は北京の式典に参加する、と発表した。また、上海協力機構における中国のパートナー諸国首脳も参加する。

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