© 写真 : photography supplied by author「ロシアが西側パートナーに善意を期待したとき、そのことをもって、ロシアは自分で自分の喉を切り裂いているのだ」-ポール・クレイグ・ロバーツ氏
「ロシアが西側パートナーに善意を期待したとき、そのことをもって、ロシアは自分で自分の喉を切り裂いているのだ」-ポール・クレイグ・ロバーツ氏
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ワシントンとキエフがMH17便墜落にかかわる重大な証拠の公表を避けていることは、非常に強い疑念を抱かせる。一方ロシアは反対に、持てるすべての情報を提出した。素晴らしいエコノミストで財務省経済政策担当書記を務めたポール・クレイグ・ロバーツ氏はそう述べている。
「ワシントンは事故当時まさに当該機の上空にいた偵察衛星からの情報を公開することを避けている。またキエフは当該機の航路を変えさせわざわざ軍事行動圏上空を飛行させた管制室との会話の記録を公表することを避けている」とロバーツ氏は強調する。
「事故調査を請け負ったオランダおよび欧州の人々は、報告書を公表できる状態にはない。それは何を意味するか。私にとっては、それは、罪はロシアにありというプロパガンダと本当の事実が一致していないという事を意味する。もしロシアの罪をほのめかす極小の証拠でもあれば報告書はとっくの昔に発表されていたと確信をもって言える。
もっともワシントンは、むろん、オランダの報告をブロックすることはできる。しかしワシントンといえども、それを全面的に偽造することはできない。これこそワシントンが国連国際法廷創設を急ぐ理由だ。自分に必要な結果をそこで出したいのだ。この「名目的行為」を防ぐためにロシアは国連決議に拒否権を行使せざるをえなくなった。そうすると今度はそのことで西側はロシアを非難するのだ。正義の勝利にロシアは反対した、と言って」とロバーツ氏は困惑する。
西側は批判の熱に浮かされて、ロシアが事故の原因と状況の入念かつ客観的な調査を支援しつづけていることに気が付くことも出来ない。
西側は批判の熱に浮かされて、ロシアが事故の原因と状況の入念かつ客観的な調査を支援しつづけていることに気が付くことも出来ない。
一方、一部専門家は、世界の歴史には似たような航空機事故がいくつか既にあったのに、一度も国連国際法廷設置はなされなかった、という点に驚きを表している。
「それがどうして今、法廷が故意にロシアを標的にするチャンスが大きいような今になって、必要になるのか」このような質問をドイツの航空専門家ペーター・ハイゼンコ氏はスプートニクの取材に対し投げかけている。
「ロシア政府はあるタイミングで、次の事を合点しなければならなくなるだろう。西側を信じたのは間違いだった。ロシアが西側パートナーに善意を期待したとき、そのことをもって、ロシアは自分で自分の喉を切り裂いているのだ」とポール・クレイグ・ロバーツ氏は警告する。