空爆プロジェクト参加者らがこの件について現時点で入手可能なデーターを調べたところ、多国籍軍の空爆による民間人犠牲者の数は590人を上回りかねないことが発覚した。一方で多国籍軍が民間人に犠牲を出した「かもしれない」ケースとして公式的に認めたのはたった2件。ところが多国籍軍空挺部隊は1年間で数千回の攻撃を行っている。
「イスラム国」壊滅を待つ者の多くは、それに伴う犠牲を黙認しているが、こうした空爆がどれほどの効果をもたらすかは不明。
米国防総省の匿名の情報筋がAP通信に対して明らかにしたところによれば、「米国側は『イスラム国』の人員の劇的な削減を確認していない。」情報筋は諜報機関の情報を引用し、「イスラム国」の武装戦闘員は全体で2万人から3万人という述べたが、この数は1年前の2014年8月、大規模な空爆が開始された当初に挙げられた数値と変わりがない。
米国が主導した同様のキャンペーンで民間人犠牲者の数が少なく見積もられ、それは「正当な犠牲」だったと公言されたケースはこれが初めてではない。