クリルは日本企業を呼んでいる!

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クリル列島 - Sputnik 日本
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ロシアは、クリルの経済発展分野での協力に、再び日本を招待した。今回、極東連邦管区ロシア大統領全権代表のユーリイ・トルトネフ氏が、NHKのインタビューの中で、この提案を明らかにした。トルトネフ全権代表は、その中で「日本当局は、政治的観点からではなく経済発展の観点から、クリルの問題を検討すべきだ。そうした観点は、両国にとって利益となる」との考えを示した。大統領全権代表は「もし経済ではなく政治が優先されれば、何もいいことはない。ロシアと日本が努力を一つにすれば、効果的であり、互いに利益をもたらし、クリルの経済発展につながる」と確信している。

日本の投資の状況について、ラジオ・スプートニクのリュドミラ・サーキャン記者は、ロシア工業団地協会顧問の大橋巌氏の御意見を伺ったー

「ロシアは去年、あるいはおととしから、成長率が低くなっている。これは古い成長モデルの仕事が止まってしまい、新しい成長モデルができていないからだ。新しい成長モデルを、どのように作ってゆけばよいか、我々外国人から見ると、それは大変クリアだ。

東横イン - Sputnik 日本
東横イン、ロシア進出を図り場所を探す
それはアジアとか、中国とかベトナムとか、特に中国がやってきたモデルを、これからロシアで適用してゆくことだ。もちろん完全な輸入はできない。ロシア風に直して、それを実現してゆけば、ロシアは必ず高成長できる。国を開いて、投資環境を良くして、インフラを整備して、世界経済に統合するということを、きちんと段階的にやっているかどうかが大切だ。

まず第一に、マーケットの成長の可能性がどれだけあるのかを、ロシアの人達が日本人に対して見せなければならない。我々は、十年後、二十年後に、どれくらいの大きさのマーケットになっているか、そのために努力するという事を示さないといけない。そうすると、日本人は、ああそうかと理解できる。

もう一つは、具体的に投資関係を良くしたり、インフラを良くしたりすることだ。日本企業や外国企業がここで働きやすい環境を、ロシアの政府や企業と一緒になって作ってゆくこと、子の二つが、できれば日本企業はロシアに関心を持って、必ず投資するようになる。

優先発展特区はとてもよい。よく世界のモデルを勉強して、それに近いものを作ろうとしているから、この努力は大変高く評価すべきだ。ただ本当にどうなってゆくかは、極東は、もちろん大変難しい場所なので、いろいろな問題がある。例えば、電力料金がとても高い。このようにいろいろな問題があるので解決しなくてはならないが、今のような努力を続けてゆけば、ある時から必ずよくなると思う。」

ロシア語 - Sputnik 日本
創価大学キャンパス内に「ルスキー・ミール」が開設へ
ウラジオストクで9月3日から5日まで行われる東方経済フォーラムでは、日本のビジネスマン達に、ロシア極東の魅力や利点のすべてが示される予定だ。フォーラムには、ロシア実業界を引っ張る「キャプテン」もすべて一同に介するだろう。トルトネフ大統領全権代表は「フォーラムは、極東への投資の潜在的可能性をデモンストレーションする場になるだろう」と見ている-

「我々にとってフォーラムとは何か? この一年半の間、極東が投資家達にとってますます魅力的な場所になるように、ロシア政府、地方当局、多くの人々によって、非常に大きな仕事がなされたが、我々は、まさにそうしたことの上に立って、事を進めている。現在重要なのは、極東がどんな風に変わったかを人々に物語ることだ。なぜ極東は実際、投資のために開かれたのか、なぜ、そこに投資することが世界のほかの場所よりも、もっと効果的なのか、物語る必要がある。現在、ロシア人でさえ多くの人が、このことを知らない。

外国人投資家について言えば、このことに関する知識はさらに低い。我々のもとには、我々がすべてを理想的にしたなどという幻想はもうない。どのようなことも、完全に可能だ。それゆえ、我々にとって、自分達のしていることは正しいか、修正すべきところはどこか、外国の投資家達の意見に耳を傾けることには原則的な意味がある。それゆえ、投資問題の解決に取り組む、聞く耳を持つ人間となることが必要だ。」

ロシアと日本の協力の最も成功した例は、サハリン・プロジェクトの現段階に見ることができる。クリルでも、この前例に倣うことができるかどうか? それは時間が教えてくれるだろう。そしてこの場合、もし経済的な関心が、政治的なものに優先するならば、それは可能だろう。

 

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