いくつかの報道ではシリア反体制派戦士養成のために米国がはたいた額は数千万ドルにのぼる。
2014年12月、米上院は2017年末までに1万5千人のシリア人戦士を養成するため5億ドルを拠出する決定を承認した。ところが7月初旬までの時点で養成プログラムの終了したのはわずか60人。米国防総省自体がこの数字をあまりに貧相と呼んでいる。
政治観測筋のガーガス・ホドソン氏はRTからのインタビューに答えたなかで、米国は将来性も考えていなければ、自らの行為の結果についても考えが及んでいないと批判している。
「あなたがたも私と同様、これが混乱もいいところなのはよくご存知だと思う。触媒的な戦争に介入しておきながら、米国は長期を見据えない、功を奏さない政策を行っている。米国は誰が勝ち残り、誰が負けるか見極めようと必死だが、これは愚かなことだ。米国には戦略も長期的将来における行動もない。」
ホドソン氏は少数派の反体制派グループに望みをかけ、彼らの助けで政府転覆を図るか、または「イスラム国」撃退が図れると思うのは生易しいと語る。
「これは意味のない姑息な手段であり、これによって達成できることは何もない。だが米国はどうやら、一銭の得にもならない戦争に首を突っ込むのが戦争を解決するよりも好きなようだ。」