中銀によれば、一度きりの措置であり、元の自由化が大きく進む。これまで中銀の推奨レート制により元の変動はプラスマイナス2%に制限されていた。
11日よりレートは前回取引の終了時点における元の市場価格に準拠する。火曜、推奨レートは前日の1ドル=6.1162元から1ドル=6.2298元になった。
アナリストによれば、これは中国当局が経済成長率への心配を募らせていることの証拠である。為替安は7月に年率で8.3%下落した輸出には好影響を出す。
「中銀は弾力的に元を弱め、市場原理がよりレートに反映するようにした」。IMF中国部門を担当したコーネル大学のエスワー・プラサド氏はそう語る。
「これまでの固定制が終わりを迎えるようだ。一度きりの切下げと固定制への市場の参加の拡大で、新たな通貨体制が生まれる」。シンガポールを拠点とするAustralia & New Zealand Banking Group Ltdのアナリスト、クン・ゴ氏の言葉を、ブルームバーグが伝えた。