MSCI グローバル株式インデックス シリーズは取引開始で2.1%下落。過去2年で最低の数値に達した。
中国上海コンポジットも0.53%ダウン、香港ハンセン株価指数は2.2%ダウン、日経株価225は1.58%安、豪州S&P/ASX200は1.66%安を記録している。
11日、中国元の基準値の記録的な引き下げで市場取引は過去20年間で初めて最大の1.8%下落を見せたが、翌日12日もさらに1.6%下落で1ドル6.4264元となっている。
香港の「サンライズ・ブローカーズLLP」のアナリスト、ベンジャミン・コレット氏は、「日本は円の引き下げで消費者支出の引き上げを図ろうとしており、アジアの企業は中国のメーカーから市場の分け前をさらおうとしている。今度は中国がその分を取り替えそうとしており、中国中央銀行のアプローチはアジアのメーカーにとっては非常にネガティブに影響している」と指摘。
日本企業の株式市場はかなりの部分、中国市場をターゲットにしているため、12日、大きく下落している。自動車部品製造メーカーのKoito Manufacturing Co.の株式もこれを反映した動きを見せ、4%下落し、日産自動車も2.1%ダウンとなった。
明治安田アセットマネジメント 取締役執行役員 小泉治氏はブルームバーグからのインタビューに答えたなかで、近未来、日本市場は中国から入るシグナルのひとつひとつに左右されると予測している。小泉氏によれば、日本企業の株式は中国人観光客からの高い需要を見込んで投資家による買いが進んでおり、他の株式よりも大きなダメージを受けることになりそうだ。