これより前、OSCEのイヴィツァ・ダチチ代表は、OSCEの監視団がウクライナ東部で銃撃を受け、「最小限の被害」を受けたことを明らかにしていた。ウクライナの治安維持機関およびドネツク人民共和国国防省は銃撃についての情報を入手していない。
ダチチ代表は、「紛争の新たなエスカレートは、今日、政府の掌握する数箇所の地区への攻撃がなされ、また10日にかけての深夜、スタロイグノトフカへの攻撃がなされた結果、犠牲者の数を増やし、ミンスク合意の精神と文面を侵している。
シャスチエおよびシロキノにおける十字砲火付近での監視団への被害、またドネツクでの監視団の車両への放火も含め、OSCE監視団も標的となったあらゆる事件について、監視団がミンスク合意のモニタリングおよび遂行の実装のなかで果たす主要な役割に対する脅威となっている」と指摘している。
ダチチ代表はさらに、「ミンスク合意は、戦闘停止合意の完全遂行および重火器の撤退に始まり、誠実に遂行されねばならない。3者によるコンタクトグループの交渉に新たな弾みをつけ、ミンスク合意の実装が合意期日である今年末までに遂行されることが必要不可欠」と語っている。