マスコミは政府の開示性についての法律に照らしてオランダ安全法務省に対し、この件に関する情報の提供を文書で要請したところ、アルド・ヴァン・デル・ステル蘭安全法務相は、社会にとって情報が重要性の高いものであるにもかかわらず、リュッテ政権は「機密保持をより重要」と捉えていると回答した。
これより前、オランダは一連の捜査資料を提供していたが、文書による情報の大部分は機密状態で黒インクで消されていた。ステル安全法務相はこうした文書は省内部で使用するためのものであり、オランダの対外関係に害をもたらしかねないとする声明を表している。
ロシアはこれより以前、捜査に参加する全ての国に対し、ウクライナでのマレー機墜落事件に関する資料公開を呼びかけていた。
マレーシア航空のボーイング777機は2014年7月17日、アムステルダム空港を離陸し、クアラルンプールへと向かう途中、ウクライナ東部のドネツク上空で大破した。これにより乗員乗客298人全員が死亡。事件の原因を探っているオランダの安全保障局の最終的な報告書は2015年10月に発表される予定。