米国とキューバが50年ぶりに外交関係を復活させることで合意したためだ。
両国の大使館は事実上、7月20日にオープンしていた。キューバ政府はこれを記念して盛大なイベントを催した。しかし米国はケリー長官が代表団を率いてハバナ入り出来るタイミングを待ち、公式行事を遅らせた。
しかも、国務省によれば、ケリー長官はキューバのラウル・カストロ議長と会談する計画にないという。
さらに国務省高官は、キューバの反体制派は米大使館の国旗掲揚式に招かれない、とした。「国際的な性格が強調された式典だ」と高官。
米政府は先週末、キューバで多数が逮捕されたとし、これに憤慨した。キューバで人権が擁護されない限り在キューバ米国大使館を開館しないよう求める90人の活動家が逮捕され、のち釈放された一件だ。しかし政府間のイベントでは人権はあまり重視されない。
「米国は大使館開館数時間前に逮捕された百人もの反体制派の人権を無視してしまえるほどこの合意を熱望していたのだ」とイレアナ・ロス=レイティネン下院議員(キューバ系)は述べている。
「これは自由を愛するキューバ国民に対する残酷な侮辱であり、米国の国家安全保障にとって危険な状況である」。マイアミで水曜開かれた会見で同議員が述べた。