プログラムは数週間ですばやく作成された。第二次支援をめぐる交渉が数か月におよび、しかも成果が上がらなかったこととは対照的だ。この第二次支援プログラムが6月30日に終了したことにより、ギリシャの債務不履行とユーロ圏離脱を防ぐため、第三次支援策のとりまとめが急務になっていた。
ギリシャの国家債務は3120億ユーロ。GDPの180%であり、政府の手には負えなくなっている。
第二次支援が終了したすぐ後の7月初頭、ギリシャでは国民投票が行われ、ユーロ圏およびIMFからの支援と引き換えに財政緊縮策と改革を行う方針が国民の多数によって否定された。
それにも関わらずギリシャは新たな支援を受ける見返りに改革を行うことに同意した。金曜朝、ギリシャ議会はこの合意を承認し、ユーログループにゴーサインが出された。
第三次支援プログラムはユーロ圏の一連の国家の承認を必要とする。ESMの支援策が全面承認されるのは遅くて19日との見込みである。