朝鮮解放記念特集:ソ連の対日参戦は米国がしつこく頼んだから

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8月15日、南北両朝鮮は、日本の占領統治から朝鮮半島が解放されて70年となることを祝う。この日は旧ソ連の全ての人民にとっても特別な日である。1945年8月時点でソ連は対独戦でぼろぼろになり、幾多の戦闘で何百万という若者を失っていたが、それでも同盟国としての義務に忠実であり、最後に残った枢軸国・大日本帝国を撃滅するための新たな戦いに赴き、ついに極東の人民に待望の自由をもたらした。

関東軍との戦いで様々な民族からなる大勢のソビエト市民が死亡したが、その死は無意味ではなかった。激しい満州攻勢によって日本側の主力を粉砕し、その戦意を完全に喪失させ、朝鮮解放に決定的な貢献を果たした。我々民族間の伝統的友好関係の基礎を築いたのは今日なお鮮やかなこうした記憶なのである。

しかしその後の朝鮮分断と冷戦によって、ある種のステレオタイプがうまれ、歴史的歪曲さえ行われた。大戦中、ソ連が自ら背負った重い任務が無視されるようになった。朝鮮半島解放に対するソ連の貢献をめぐる「神話」と「実情」について、ロシア科学アカデミー極東研究所朝鮮研究センターのアレクサンドル・ジェビン代表にインタビューを行った。

韓国大統領、日本および北朝鮮を非難 - Sputnik 日本
韓国大統領、日本および北朝鮮を非難
「米軍が朝鮮半島南部に上陸したのは1945年9月8日だ。既に日本は無条件降伏を認め、文書に調印していた。にもかかわらず、今、韓国を含む一連の国々で、日本軍撃破・朝鮮半島解放・第二次世界大戦終結におけるソ連の役割をおとしめることを目指した、歴史的事実の意図的改竄がまかりとおっている。プロパガンダが創り出した神話である。それによれば、ソ連は米国による広島・長崎原爆に便乗し、日本を降伏させ、極東というパイの切り分けに参加しようとした。このようなでっち上げは歴史的事実を示すことにより容易に反証される。ソ連が極東で参戦したのは、連合諸国、特に米国から再三の要請があったからなのである」。

周知のように、第二次世界大戦末期、米国は、ソ連の参戦がなければ対日戦勝の対価はあまりにも高いものになる、と考えていた、とジェビン氏。

「もし日本が満州および朝鮮に展開していた精鋭らを引き上げさせていれば、戦争はあと1年長引いたかも知れなかった。そうなれば米国も、日本上陸後、何百万という犠牲を出したかも知れなかった。そうならないように、日本撃破にソ連が協力してくれることが、米国には必要だったのだ。他ならぬこの同盟諸国の懇請により、ポツダム宣言には、欧州で戦争が終結したのち2-3か月後にソ連が対日参戦する、と記されたのだ。周知のように、欧州における戦勝は5月9日だ。それからちょうど3か月後にソ連は同盟国としての義務を果たした。それ以外の何の動機もない。こうした事実はすべて、ヤルタおよびポツダムにおける同盟諸国会議で合意された国際文書に明記されている。これ以外の説明は歴史的根拠を一切持たない捏造にほかならない」。

70年前の出来事への解釈アプローチには、他にも争点がある、とジェビン氏。それは朝鮮解放とその後の分断を結びつける試みのことだ。しかしそれが誤った公式であることは、事実と、歴史資料が証明している。それについてはインタビューの第2部にてお伝えする。

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