軍事境界線のある板門店では23日も、両国間の危機解決にむけた南北朝鮮間の交渉が再開されている。クリンツェヴィチ議員は記者団に対し、「軍事紛争回避の目的で南北朝鮮間での交渉が行われていることは手ばなしで歓迎すべきこと。これが十分に高いレベルで行われており、仲介者が存在しないことは非常に喜ばしい。もちろん、北朝鮮が全く無実だという考えからは私は遠いが、それでもこの具体的状況で北朝鮮は紛争を軍事衝突へとエスカレートさせることは少しも望んでいないと思う」と語っている。
クリンツェヴィチ議員は、朝鮮半島では大戦争が回避されねばならないと語り、ロシア側からは適切な警告が「すでに外交ルートを通じて必要な人物らに送られている」ことも除外していない。
南北朝鮮間の関係は8月20日、軍事境界線の西側で互いに砲撃を行ったことから緊張化している。韓国側は、最初に北朝鮮側が韓国の拡声器が設置されている場所をめがけて砲撃を行ったと断言している。韓国はこれに報復し、北朝鮮の方角に対し、数十発の砲撃を行った。北朝鮮は韓国に対し、48時間以内に拡声器撤去を完了するよう最後通告を行ったものの、韓国は、その条件には合意できず、放送を続行すると強調している。最後通告の期限は8月22日17時で切れている。