「イスラム国はバアル・シャミン寺院に大量の爆発物を設置し、爆破した。寺院は大きく損壊した」と同氏。
バアル・シャミン寺院は紀元1世紀、古代パルミラで建立された。最高神バールを祀るもので、この神はギリシャ神話のゼウスに相当する。寺院は古代都市タドモルの遺構の一部をなし、中で最も良く保存された、最も価値あるものとされていた。寺院は一部、補修を受けていた。
なお、パルミラ遺跡はシリアにある6つのユネスコ世界遺産の1つであった。5月半ばにイスラム国に占領されるに先立ち、シリア軍は住民の大部分および歴史的に価値ある遺物の数々を避難させたが、遺跡や寺院だけは動かすことも出来なかった。