先にISが独自の通貨を発行する計画だと伝えられていた。そして、この情報が確認された形となった。ISの動画では、世界は「ユダヤ人が牛耳っている米連邦準備制度の奴隷」となったと述べられており、アラビア語字幕付きの英語で「奴隷化した資本主義の金融システムは、ドルという紙切れで支えられている」と指摘されている。
またISの動画では、ドルの価値はニセモノであり、米国は自国の財政赤字を膨張させながら、崩壊の危機の中で機能していると述べられている。動画ではさらに、現代世界では、実際の商品や資源が、米国が全世界に押し付けた一切裏付けのないドルによって支払われていると指摘されている。
ISはこのような状況を受けて、武器の力だけでなく、金本位制に基づく独自の通貨を発行してこの状況と戦うという。ISは金貨ディナール、銀貨ディルハム、銅貨フィルスを(コペイカやセントなどのような)数種類の貨幣で発行することを開始すると発表した。
ISの収入源は、石油の密輸、人質の身代金、占領した博物館や古代都市から略奪した芸術品の密輸などだ。雑誌「フォーブス」イスラエル版によると、ISの活動予算の総額およそ20億ドルだという。