ガスを手に入れたエジプト

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エジプト沖の地中海で大規模なガス田が見つかった。これはセンセーショナルな出来事となった。ガス田を発見したのは、同海域で長年にわたって地質調査作業を行っていたイタリアの企業エニ。エニはエジプト沖で見つかったガス田について、「超巨大」だと発表した。

ガス田は、地質調査プロジェクト「ズフル」の枠内で発見された。ガス田はエジプト海上鉱区の深さ1450キロにあり、その面積は100平方キロメートル。エニによると、このガス田には約30兆立方フィート(8500億立方メートル)のガスが埋蔵されていると見られる。エニは埋蔵量を確認し、開発を行うために、インフラ建設を早急に開始すると発表した。

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エジプト、ガス田発見でガス輸入を一時停止
イスラエルの国営ラジオが、エネルギー産業分野の専門家の見解を引用して伝えたところによると、エジプトは新たなガス田によって、自国消費分を賄うだけでなく、隣国や欧州の一部にもガスを輸出できるようになる可能性があるという。一方で、ガス田の発見からその生産までの道のりは長い。グプキン名称ロシア国立石油・ガス大学のワシリー・ボゴヤヴレンスキー教授は、ラジオ「スプートニク」に次のように語っている-

「我々は世界の海洋に関する統計分析を行った。それによると、鉱床で生産を開始するまでには平均でおよそ20年、それ以上の期間がかかっている場所もある。一方で、もっと早く生産にたどりつく鉱床もある。例えば、カスピ海のユーリー・コルチャギン鉱床は、10年で生産を開始した。地中海の自然や気候条件を考慮した場合、10年後に生産を開始する可能性もある」。

地中海におけるガス探査は、1990年末から行われている。この間にイスラエルやキプロフ沖などで、小規模なガス田や比較的大規模なガス田が見つかった。その中で一番大きなガス田は、イスラエルとリビアの海の境界の近くにあるリバイアサンガス田だ。同ガス田の推定埋蔵量は、4500億立方メートル。

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専門家たちは、新たなエネルギー同盟が出現し、ロシアのガスプロム社の競争相手になる可能性が高いと予測している。ボゴヤヴレンスキー教授は、次のように語っているー

「実際に中東ではエネルギークラスターが形成されつつあるように思われる。なぜなら近年、特にイスラエルの大陸棚など、同地域では一連の鉱床が発見されているからだ。そして今回、エジプトの大陸棚で新たに大規模なガス田が発見された。このガス田は、独特のカテゴリに属している。またこれは初めて見つかったガス田でもなければ、最後のガス田でもない。他のガス田が見つかる可能性もある。もちろん世界のガス市場における競争は高まるだろう。しかし『ガスプロム』は、論理的にこのプロジェクトに加わることができる。ガスプロムは世界の多くの国で活動しており、非常に豊かな経験と資源を有している。だから可能性はあるだろう」。

エジプトのガスの消費量は、アラブ諸国の中でトップだ。今年8月、エジプト大統領がロシアを訪問した際に、ロシアの「ガスプロム」および「ロスネフチ」は、エジプトへの液化天然ガス(LNG)の供給契約を獲得した。

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