論拠となっているのはPopular Science評論員の見解である。それによれば、中国の無人機「神雕 (しんちょう、「神の鷲」の意)」の早期警戒システムは核兵器を搭載した米軍の駆逐艦「Zamvolt」(DDG-1000)やB-2爆撃機の発見に使用される可能性がある。上空監視役としてこの「鷲」を使えば、ステルス機やミサイルが中国本土に入る前に易々と迎撃できてしまう。
たいていのステルス機は、高周波レーダーを回避できるよう設計されている。しかしロシアの新型無人機は、中国の「鷲」と同様、ステルス機、具体的には戦闘機F-35およびF-22、爆撃機B-2を発見するために、低周波レーダーを使う。これはFlightglobalの取材に対し、ロシア「無線電子技術」社第一副社長ウラジミール・ミヘーエフ氏が語ったことだ。加えてロシアの無人機はさらに高度な無線測位技術を搭載している。これにより無人機は空中発射式ミサイルが当たりにくくなり、レーダーにも探知されにくくなるという。
「これがもし本当なら、ロシアの新型無人機は、自らは発見されることなく米国のステルス機を発見できるということだ。この組み合わせは恐るべきものだ」とThe National Interest。