東方経済フォーラム報道部によれば、外国代表団の中で最大を誇るのは当然アジアからの参加者で、中国からは100社を超え、これに日本、韓国が続く。このほかオーストラリア、ブラジル、ベトナム、インド、イスラエル、シンガポール、ニュージーランド、EU諸国からも実業界の代表らがやってくる。さらにフォーラムに大きな関心を表しているのが投資ファイナンシャル、エネルギー、石油ガス化学企業、天然資源の採掘、加工会社だ。
「極東およびバイカル地域発展基金」のアレクセイ・チェクンコフ代表はフォーラム開幕を翌日に控え、状況についてラジオ「スプートニク」からのインタビューに次のようにコメントしている。
「投資プロジェクトとは何か? これは資金を常に収入を得る資本へと変える可能性を示す。もちろんこうした構想の裏にはかならず何らかの人物やグループが存在している。これを我々はプロジェクトの『機関車』と呼んでいる。
『機関車』はロシアのものであっても、外国のものであってもいい。明確に練られたプランと何らかの資本、土地をもった外国の『機関車』は今日の時点ではない。
ロシアの『機関車』はある。だがその数は十分ではない。極東に必要なのは賢い、企業的発案であり、それはあらゆる側面で具体的なプロジェクトと形を変えるものでなければならない。
アジアの投資家は発案をつくるのではなく、やってきて、何が彼らに必要なのかを語る。たとえば中国には食糧、水、加工済み、未加工両方の資源が必要だ。 日本人はエネルギーが必要だという。
ビジネスと市場はこの要請にこたえるものでなけれはならない。この意味で私はフォーラムを、そして東の発展を非常に楽観的に捉えている。私は長年にわたりアジアの発展の経験を研究してきたが、ここ20年で行われたブレイクスルーには感銘を禁じえない。このエネルギーの一端をつかみ、それを極東ロシアの優先発展へとぜひ形に変えていきたいものだと思う。」