シュタイナー氏は独シュピーゲル誌からのインタビューに対し、元ジョージ・ブッシュ政権の大統領府は9・11の同時多発テロ以降、アフガンに対して核兵器を用いることを除外しなかったと語った。
シュタイナー氏は米国が核攻撃の可能性を検討していたかという問いに対し、「米国は実際、あらゆるバージョンを次々に試していた」と答えている。シュタイナー氏によれば、独指導部は当時、同時多発テロに多大なショックを受けた米国が「常軌を逸した」反応を起こすのではないかと、本当に真剣に危惧していた。
政治評論家で「アフガニスタン連帯党」の一員であるハフィズ・ラセフ氏はラジオ「スプートニク」からのインタビューに対し、米国がこうした意図を実際もっていたとは信じがたいとの見解を表している。
「 米国がアフガンにいるテロリストに対して核兵器を用いるという具体的計画をもっていたかは疑わしい。アフガンのテロリストは米国が自国の目的を達成するために自身の手で作り上げた人形だからだ。それにアフガンに作った自国の基地を壊すなど馬鹿げている。
核兵器とアフガンというテーマだが…、過去15年、米国は我々の国(アフガニスタン)を生きた実験場にしてしまった。ここでは文字通りありとあらゆる種類の兵器が実践で使われている。米国が化学兵器までをも使ったことも、また核兵器を使った実験を行おうとしていた(ひょっとすると、行おうとしている)こともありうる。一般市民の苦しみは続いており、犠牲者の数も増える一方だ。
米国がアフガンに来たのはテロと闘うためではなく、その逆にテロを拡大させ、自国の目的にあうよう改良するためだった。『タリバン』や『アルカイダ』の時代が終焉に近づいた今、米国は中央アジア諸国をコントロールするために『イスラム国』というモデルを作った。『イスラム国』は将来はロシア、中国、インド、イランをコントロールするためのものだ。」
2001年9月11日、武装戦闘グループ「アルカイダ」はハイジャックした旅客機を使い、ニューヨーク、ワシントン、ペンシルバニア州でおよそ3000人の命を奪った。ニューヨークにあったワールド・トレード・センターはテロリストらが操作する3機の航空機で爆破された。