「こんにち我々は極東の未来を国全体の社会経済発展の重要な中心のひとつとしてとらえており、これは急速に発展するアジア太平洋地域に全体として効果的に統合されねばならない」「極東をこの国の発展の一つの中心地として発展させる政策は、伝統的に継承されている路線であり、このことは不変である」とプーチン大統領。
プーチン大統領は、この地域のビジネスのために国境を通過するプロセスが著しく簡略化、軽減され、国境でのおびただしい数のコントロールの代わりに統一の機関が設けられるほか、通過検問所は24時間体制で機能すると指摘した。ウラジオストクの自由港を通ってロシア連邦に滞在する外国人は国境を通過する時点で直ちに8日間の滞在ビザが申請でき、自由港のレジデントには保険料の特恵が提供される。
そのほか、プーチン大統領は、ロシアはアジア太平洋地域には欧州原子核研究機構に類似した学術センター網が不可欠だととらえ、パートナーを募集していると語った。
「現在、最重要な意味をもちつつあるのが教育科学分野の協力だ。これはアジア太平洋地域のすべての国の技術発展にとって非常に強い刺激となりうる。ロシアはここに専門的な基礎科学の基盤を有しており、この方向性で全面的な発案を推し進めて行く構えだ。たとえば検討を提案したいのは、いわゆるメガサイエンス・プロジェクトといわれる巨大な研究プラットフォームや設備の共同創設だ。こうしたものをベースに正真正銘の科学的ブレイクスルーが可能になる。」とプーチン大統領。
プーチン大統領の講演は既に外国のパートナーから反響を恩でいる。中国の石油ガス会社CNPCのワン・イリン代表取締役は、露中の石油ガス部門における協力は新たな発展段階を迎える、との確信を示した。「今日、プーチン大統領の講演を聴いて、両国の協力は新たな発展段階に入るのだ、と感じた」「プーチン大統領も習近平国家主席も、石油ガス部門の支援に特別な注意を払っている」とワン氏。