また、ロシアが天安門広場のパレードに軍人を派遣したことについても謝意が述べられた。
プーチン大統領は日本を間接的に非難する発言によって中国を支持した。昨日日本政府は国連のパン事務総長がパレードに参加したことに抗議を表明した。国連は中立を固持するべきで、歴史上の個別の出来事について問題をこじらせるべきではない、との抗議だった。
日本政府の国連事務総長への言いがかりは第二次世界大戦の結果を修正しようとする、また現行の世界構造にとっての勝利の意義を矮小化しようとする新たな試みに過ぎない。中国専門家アレクサンドル・ラリン氏はそう語る。
「これは事実上、日本がロシアと中国による第二次世界大戦の評価に同意していないということを意味する。日本は戦争に負けたことを認めることが出来ない。しかし占領した土地における日本兵の振る舞いや日本自身の侵略は、どうやら日本では客観的に評価されてはいないようだ。どうやら日本の支配層、または、少なくとも支配層における一定の勢力は、これら事実から国際社会の目をそむけさせ、それによって、日本軍および軍国主義者らがおこなった犯罪を忘れさせようとしているらしい。こうしたアプローチは尖閣諸島に対する日本の立場をも決定づけている。また、侵略国として日本が戦後禁じられた、海外における自衛隊の活動を認める方向性にも、それが影響している」
「しかしパン・ギムン氏は、明るい未来をつくるためには、正しい未来をつくるためには、過去から正しく教訓を引き出さなければならない、としている。そこにこそ彼の北京訪問の目的があっただろう。日本のパン批判は不当だ。日本は一体に非常の厳しく北京のパレードおよび習近平国家主席声明を批判した。日本は習近平国家主席がその演説のなかで日本に対する和解の言葉を言うことを期待した。しかしそうした文言はなかった」
第二次世界大戦の結果をも直すことは、現代、地政学的闘争における強力なイデオロギー的武器である。だからウラジオストクにおいてプーチン大統領は、ロシアは戦争に関する真実を守るために必要なことは全てするし、ナチスおよび軍国主義に対する戦いにおいてなされたことの真の意義を守る、と語ったのだ。