伝統の枕叩きはきつい夏季演習の終わりをよろこび、鬱憤を晴らし、士気を高めるものとされている。しかし今年のそれは、生徒の一部が枕に重い詰め物をしたことで、流血の惨事となった。「血まみれの顔、失神、肩の脱臼、腕の骨と肋骨の少なくとも一か所の骨折」といった散々な結果が出てしまった。
クリストファー・カスカー大佐はアカデミーでの事件について、指導部は安全のためヘルメットの着用を義務付けたが、撮影されたビデオを見ると、一部の生徒はヘルメットを着用しておらず、一部の生徒はそれをむしろ武器としていた、と語った。
「ウェストポイントは団結心の涵養を良しとする。傷害を受けた生徒のことは遺憾である」と大佐。
一方、負傷した一部の士官候補生は、むしろ傷を名誉の勲章と考えているらしい。ある生徒(1年生)がTwitterにそう書き込んだ。