6日付けの新聞にはコヴァチ報道官がハンガリーの隣国に対し、移民問題でコントロール不可能な状況を作り出したとして非難する声明が掲載されている。
「我々は自分たちの義務を遂行し、やってきた難民すべてを登録してわが国の国境を守ってゆく。」
報道官はシリアからの移民に対し、「難民である証明が下されないうちは彼らは不法移民だ」とする一方で、「だがオーストリアおよびドイツの世論のリーダーらが難民歓迎といった雰囲気を作ってしまったがために、移民は政権に協力し、登録しようとしない」と不満を表している。
コヴァチ報道官は、EUの要求条項として移民には全員、指紋押捺が義務付けられているものの、登録はうまくいかないことが多いとし、「彼らが単にオーストリアやドイツに行きたいからといって、我々はこれを通すわけにはいかない」と語った。またオーストリア政権が欧州の規則に従っていないとして、「オーストリアは自国領内で登録を行わないために何千人もの移民を通過させた。あなたは自分が誰を通過させたかも知らない」とこれを厳しく非難した。