「東方経済フォーラムは極東経済発展の重要なツールだ。マクロ地域の発展メカニズムとなるのは先進発展領域(TOR)の創設、地域経済への投資呼び込みを促す土地の貸し出しである。だが、このメカニズムが機能するためにはそれについて資本家が知らねばならない。フォーラムの狙いはまさにここにある。ロシア大統領がフォーラムに参加したことで、指導部が極東発展にかける真剣さが示された。 フォーラムの結果の手ごたえはポジティブなものだ。だがフォーラム後には具体的なプロジェクトに関する大きな、真剣な作業が待ち受けている。誰が、どういった投資が極東に集まるか、こうした投資家の反応を見なければならない。」
ロシア科学アカデミー極東研究所のアンドレイ・オストロフスキー副所長は東方経済フォーラムの結果を次のように評価している。
「ウラジオストクのフォーラムの目的は極東発展のための投資引き込みだ。だが、極東を発展させるためにはインフラからはじめねばならない。ところがこのインフラが極東の問題なのだ。アムール川、ウスリー川にも橋をかけねばならない。中国の銀行との問題もある。ロシアの実業界は現段階ではドル決済から元による決済に移行することを拒絶しており、西側の銀行を通じてのドル決済だからだ。とはいえ、これによって最大で30%の損失がでてしまうのだが。
この状況から脱する鍵が先進発展領域(TOR)となるはず。TORはロシア領内における外国投資の安全に保証を与え、明確で頻繁に変わることのないビジネスプレーのルールを確保するものとなるはずだ。」