ビデオでは、ラズロ氏は警察の追跡をのがれ、子どもを抱えて走るシリア移民の足をすくって転ばせている。またほかのビデオでは、ラズロ氏は自分の脇を走り抜けた子どもを膝で蹴りあげる様子が映し出された。
「レスカ・キャンプでのテレビ局員の行動は受け入れがたい。我々はすでにこのカメラマンとの労働契約を打ち切っており、この事件とは何の関係もない。」リアノーボスチ通信がN1テレビの声明を引用して報じた。
レスカの移民キャンプはハンガリーとセルビアとの国境付近にある。キャンプはこの1年、アフリカ、中東からの移民にとっては一種の積み替え基地に様変わりしている。このキャンプ付近に昨日1日だけでもおよそ3000人の移民が押し寄せた。その大半は警察に出頭したが、一部はその先の西欧を目指し、身を隠そうとした。警察の追跡を逃れようとした移民はルートM5沿いにハンガリーの首都ブダペストをめざし、15キロほど進んでいたが、地元警察の説得に合い、キャンプに戻ることに承諾している。