新しいセンターでは、こうした最新機器の助けを借りて、患者の治療や診断、学術実験が行われるほか、学生の訓練や医師の技術向上にも使われる。
モスクワ医科大学のピョートル・グルィボチコ学長は、センター・オープンについて、次のようにコメントした―
「我々は、センター開設にあたって、二つの目的を持っていた。最新世代のユニークな設備を大学付属病院にそろえる事、そしてそれを使って働く能力を持った医療専門家を養成する事の二つだ。
我々が、設備を置く場所として大学の第一病院を選んだのは偶然ではない。実際のところ我々は、ひとまとまりになった心臓病研究のクラスターを作っている。そこでは、心臓や血管の完全な研究が可能だし、動脈硬化症の構造を目で確認し、正確な治療法を決める事ができる。」
モスクワ医科大学付属病院のベッド数は600だ。ここには便利で快適な医療ロジスティクスが作られた。一階には患者達のための、治療-診断センターと心臓イメージング・センターがある。二階より上は、心臓病や大動脈・心臓血管外科のクリニックだ。
モスクワ医科大学教授でアカデミー会員のセルゲイ・テルノヴォイ氏率いる放射線診断科にとって日本の最新医療機器は、大きな助けになるだろう。 テルノヴォイ教授は、次のように述べている―
「実際のところ、機器が供与されたのは、数か月前だった。とても大きく、複雑なものであったので、特別にそれを置く場所を準備する必要があった。それで我々は建物の修理をし、それを据付けた。
そしてやっと皆さんを迎え、開所式のお祝いとなった。センターは、真の意味で、これまでにないものだ。私は長い事、そうしたものを待ち望んでいた。センターの助けを借りて我々は、新たなレベルで、医療援助をするができると思う。とても良い機器だが、その使い方をまず医師達に教えなければならない。これも我々にとって、勝るとも劣らず重要な事だ。
日本との協力、そして供与された機器類は、大学で学ぶ学生達や医師達が、自分の技量を高め、国際的レベルも含めた、彼らの競争力を保障する大きなチャンスを与えてくれるだろう。」
ロシアでは、心筋梗塞などの循環器系の病気が国民の死因の半数以上を占め、大きな問題となっていることから、今回のようなロ日の医療交流は、極めて大きな意味を持っている。