ロシアの情報番組「土曜報知(ヴェスチ・フスヴォトゥ)」の中で、司会者のセルゲイ・ブリリョフ氏が「ウクライナやポーランドの一部の政治家がロシアを安保理事会のメンバーから除外するか、拒否権を奪うべきだと求めているのを聞いたことがあるか?」と質問したことに対し、パン事務総長は「私は、そうした具体的な要求を耳にした事はない」と答えた。
その一方でパン事務総長は「国連安保理の改革問題については、しばしば提起されている」とし「国連加盟国の間で、安保理の改革を求める声が高まっていることだけは知っている。これは、安保理がより開かれ、民主的で全体を代表するようなものになるべきだということだ。そうしたテーマについては実際、話し合いがなされている」と伝えた。
また「国連安保理からロシアを除外すべきだとの要求は実現性のあるものだろうか」との質問に対し、パン事務総長は「ロシアは、国連安保理の常任理事国の一つだ。全く感知しない問題については、コメントさえしたくない」と述べた。
なおパン事務総長は、国連憲章によれば、安保理事会からロシアを除外することは技術的に不可能だとの意見に同意し「当然だ。どのような考えあるいは決議についても、安全保障理事会常任理事国5カ国すべての承認が必要だ」と指摘した。