アーネスト報道官は、ジャーナリストの質問に答えた中で次のように述べた―
「ロシアのそうした態度は、国際社会からのさらなる孤立につながり、米国を筆頭とする有志連合を支持する他の60カ国に反対する事を意味する。」
シリアでは2011年3月から、軍事紛争が続いており、その結果、国連のデータでは、22万人が死亡した。シリア政府軍に対し、様々な武装グループに属する戦闘員らが抵抗している。その中でも、最も活発に活動しているのが、過激派グループ「IS(イスラム国)」と急進派組織「ジェブハト・アン-ヌスラ(ヌスラ戦線、勝利前線、勝利戦線の意味)」だ。
米国は、アサド大統領の退陣を画策しており、大統領に対するいかなる援助にも反対している。一方ロシアは「国際有志連合」に対し、これまで何回も、「IS」と戦うために国連安全保障理事会後援のもと、シリア当局と協力すべきだと訴えてきた。
先にロシアのラヴロフ外相は「ロシアは、シリア指導部がテロリストと戦うため、彼らに軍事技術支援をしているし、今後もそれを続けることを決して隠しはしない」と言明した。