ラヴロフ外相は、国連安保理改革のプロセスは、国連総会で決議が採択されると同時に1993年に始まったと指摘し、次のように語った‐
「そこでは国連安保理の拡大を含む安保理の改革について単に述べられただけだった。常任あるいは非常任なのか、どのカテゴリーを拡大するのかは、まだ疑問だ」。
ラヴロフ外相によると、この問題は「非常に白熱した議論の対象」だという。ラヴロフ外相は、次のように語った‐
「主な問題は、2つの相容れない立場があることだ。ある国々のグループは、新たに常任の議席を設けるよう強く主張しているが、別のグループは、新たに常任の議席を設けることは絶対に許可してはならず、非常任メンバーの数を増やすことで解決策を模索する必要があると考えている」。
なおラヴロフ外相によると、両グループは国連安保理の拡大に賛同しているという。ロシアはインドとブラジルの常任理事国入りの申請を支持しているほか、アフリカ大陸の常任理事国入りも必要だと考えている。ラヴロフ外相が伝えた。さらにラヴロフ外相は次のように指摘した‐
「一方で、国連安保理が制御不能で、あまりにも無定形かつ膨れ上がった機構とならないような改革を推進する必要がある。その作業の迅速性は、世界の発展の全ての中心地、全ての地域のしかるべき認識性と並んで重要な原則の一つである。20数か国が限度だ」。
ラヴロフ外相によると、複数の国が、即時再選の権利を持つ半常任理事国の設置を提案していると述べた。ラヴロフ外相は、「我々を含む国際社会の多くの思慮深いメンバーは、このような立場をとっており、(国連安保理改革に関して)妥協を模索するべきであるとの考えを推進している」と語った。
ラヴロフ外相は、幅広い同意の対象となった場合、ロシアは国連安保理改革に関するあらゆる決定を支持する用意があると指摘した。