教授は「センターの学者らが来年生産を計画しているのは、多くの層を持った細胞でできたもので、人間の皮膚に代りうるものだ」と説明した。
最初の多層細胞生成物であるヒト皮膚線維芽(センイガ)細胞(結合組織を構成する細胞の1つでコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸といった真皮の成分を作り出す)は、今年中に作られる見込みだ。アントノワ教授によれば、この「皮膚の類似物」は、様々な皮膚障害の治療や化粧用に幅広く用いられるばかりでなく、各種学術実験のモデルとしても役に立つ。
センターは、生産した細胞生成物を、ウリヤノフスク州立病院や製薬企業、その他のバイオ医学関連施設に供給する。また、特に火傷治療センターや化粧品会社などからの注文にも応じてゆく計画だ。