情報セキュリティー企業「クラウドストライク」の創設者ドミトリー・アルペロヴィチ氏によると、中国人は、米人事管理局のコンピューターネットワークや、保険加入者のデータベースがハッカー攻撃を受けたことによって入手したデータを利用して、大勢の連邦公務員の「完全なプロフィール」をつくったという。
アルペロヴィチ氏は、「これは本質的にフェイスブックのプライベートバージョンのようなもので、フェイスブックよりもはるかに詳細な生活情報を持っている。いま中国人はそこにアクセスできるようになった」と語った。
最も重要な情報は、職員たちが提出する質問票Standard Form 86あるいはSF-86から入手された。これらの質問票には住所、職歴、個人的特徴、家族や友人、同僚、また薬物の使用や性的指向などを含む健康状態などに関する情報など、職員の人生の「ロードマップ」が含まれている。
FBIのコミー長官などを含む、特別の権利を有する公務員や、国家機関と契約を結んで働いている職員ほぼ全員の個人情報が盗まれたことが判明した。
個人情報の盗難は、2015年6月初旬に調査過程で明らかになった。少なくとも公務員1970万人が被害にあった。