「私が心配し懸念しているのは、マイダンとオデッサでの騒乱事件の事だ。なぜなら、出来事が起きた後すぐに、証拠が失われてしまい、調査ができなかったからだ。責任の所在を明らかにしたり、報告書を作成したりする作業が大変遅れている。
それゆえ、私はウクライナ政府に対し、調査、特にオデッサ事件に関する調査を加速化するよう勧告する。」
このように述べた国連のハインス報告官は、さらに「オデッサ事件の際の治安機関や消防の職員らの仕事ぶりが、疑惑を呼んでいる。我々の資料によれば、彼らが到着したのは、当然そうあるべき時間よりも、はるかに遅かった」と指摘した。
オデッサのクリコヴォ平原で昨年5月2日に行われた「反マイダン派」の行動は、彼らを目の敵にする過激派政治団体「右派セクター」や極右のフリーガンらの暴力行為により、大きな悲劇に変わった。「反マイダン」抗議行動に参加した多くの人々は、彼らから逃れるため、労働組合会館に逃げ込んだが、彼らは建物に火をつけた。公式データによれば、この放火事件により約50人が死亡、250人以上が負傷した。