試合では、「アウトサイダー」と考えられていた日本代表が南アフリカに勝利し、南アフリカ労働組合会議(COSATU)は、同国の代表監督を務めるマイヤー氏を人種差別で訴えた。
南アフリカ代表は19日に行われた日本戦で、終始わずかな差でリードし続けていたが、日本チームは後半ロスタイムにトライを決め、34対32で、ワールドカップ2度の優勝を誇る南アフリカに逆転勝利した。日本代表にとっては同大会24年ぶりの勝利となり、多くのラグビー専門家は、南アフリカの敗北を過去20年における最大のセンセーションと指摘した。
COSATU西ケープ州支部は、「白人選手たちは無力であり、日本側に見事にプレーすることを許した。前半、マイヤー監督のチームには黒人選手がたったの3人しかいなかった。監督は後半になってから、非難を避けるために、さらに多くの黒人選手をピッチに投入した」と発表し、南アフリカ代表を「白人チーム」と呼び、監督の解任を求めた。
COSATUは、8月のラグビーチャンピオンシップ(南半球4か国対抗戦)で、南アフリカがアルゼンチン代表に敗れた後にも、マイヤー監督を人種差別で訴えた。同試合では、黒人選手5人が、肌の色を理由に試合に出場させてもらえなかったと抗議した。スタメンには、黒人選手が2人しか含まれていなかった。
ラグビーワールドカップは、イングランドとウェールズで、9月18日-10月31日まで開かれる。