岸田外相は、滞在中、ラヴロフ外相と会談するほか、貿易・経済問題に関する第11回ロ日政府間委員会に、共同議長として出席する。
両国外相会談では、ロ日間の平和条約締結問題が、今回も主要なテーマとなる見込みだ。
これに関連してロシア外務省は、声明を発表し、その中で「ロシア側は、日本が第二次世界大戦後の歴史的現実を認めなければ、この問題における前進はあり得ない、との立場にはっきり立脚している」と指摘した。
なおラヴロフ・岸田会談は、プーチン大統領の日本訪問準備の重要な段階になると見られている。
またロシア外務省は、「ロ日両国の共同行動の潜在力が、今のところ完全に現実のものになっていない」として、今回日本との二国間協力の発展問題について討議される事に、期待感を表わした。
声明の中では「岸田外相の訪問は、一連の多面的二国間会合開始の端緒を開くためのものであり、それらの基本的課題の一つは、投資拡大に焦点を当てた、ロ日ビジネス協力の活性化である」と述べられている。