今回のロ米首脳会談は、両国間で、クリミヤやウクライナ、さらにはシリア問題で意見の対立が続いている中、実施されるものだ。
ホワイトハウス報道官が述べたところでは、両大統領は、国連総会の際に会談する。
またロシアのペスコフ大統領報道官は「ニューヨーク滞在中のプーチン大統領のプログラムは、次の通りだ。大統領は、総会で各国元首の演説を聞き、自身も演説する。その後、国連の潘基文事務総長と会い、事務総長主催の行事に出席する。続いて大統領は、日本の安倍首相そしてオバマ大統領と会談する」と伝えた。
ロ米の両大統領が、最近意見を交換したのは、イランの核プログラムをめぐるイラン政府との合意が成立した後の電話での会談だった。
ホワイトハウス報道官は、BBCの取材に対し「オバマ大統領は、シリアやウクライナでの状況を考慮すれば、米ロ間には大きな意見の隔たりはあるが、最高レベルでの交渉にロシア側を引き入れ、交渉の前進を試みないことなど無責任だと考えているのだろう」と述べた。
ホワイトハウス報道官によれば、米国側から見た首脳会談の主な目的は、今年2月のミンスクでの交渉で採択されたウクライナにおける停戦条件に忠実であるようロシア側を「説得する事」である。